世界中のカフェやレストランで愛されるトーネットのチェア!
”トーネット”の愛称でしられるベントウッド(曲げ木)チェアは、
一度はカフェ等で見かけたことがある椅子ではないでしょうか。
「ひぐらし古具店」にて、チェコTON社製のトーネットチェアを取り扱い始めました。
TON社ブランドの歴史は古く、1861年にミヒャエル・トーネットとその息子たちによって
曲げ木家具工場が設立されたことが起源となります。
画期的な「曲げ木技法」により、モダンデザインと量産化を実現させ、
バウハウスをはじめとしたその後の革新的なデザインや家具の
世界的流通・工業化に大きな影響を与えました。
No.18と呼ばれているこのチェアは、9つの部材だけのシンプルな構造で、
曲げ木チェアの魅力である軽さを実現しています。片手で簡単に運ぶことができるほどです。
実際に数多くの店舗等で使用されています。
シンプルなデザインかつ実用性も高く、様々な空間に馴染みます。
トーネットとTONの歴史
この椅子が誕生した当時(1860年頃)の家具は、木を削り出して手作業で製作するのが一般的でしたが、
ミヒャエル・トーネット(Michael Thonet)は、ブナの無垢材に蒸気を当てて曲げるという
革新的な技術を用いて、椅子の工業生産化を成功させました。
彼は息子たちと一緒に1861年に、周囲にブナ林があることや、
勤勉な地元の人々と物流上有利な立地に惹かれ、
ビストジツェ ポッドホスティネムに工場を建設しました。
それぞれの生産工程を標準化し、家具生産では初めての分業を導入したと言われています。
パーツ毎に分解しやすく、省スペースでの輸送が可能となりました。
Thonet(トーネット)の生産は1912年にピークを迎え、
その年には200万台が生産され、世界中で販売されました。
その後、世界大戦などにより、各国にあった工場は、
国ごと分断されて消滅・合併・吸収されていきます。
1924年にKohu-Mundus(株)と合弁し、
社名をTHONET-MUNDUSに変更しました。
1946年からTHONETは国営企業になり1953年に
TON(チェコ語のTovárny na ohýbaný nábytek (英語で「曲げ木家具工場」)の頭字語)
に改名されました。
1994年からTONは株式会社として運営されており、
現在も伝統を受け継ぎながら世界中で愛される家具を作り続けています。
TONでの製作工程
TONの工場では、たくさんの工程を経て、
ひとつひとつ丁寧なものづくりがされています。
これは、窯で木材を蒸す作業。
蒸気で熱せられた部材を曲げる工程
最終的には手作業で最終的な形状へ加工されます。
最後に、各製造段階におけるチェックと
欧州規格の品質のチェック(強度、耐久性、安全性)を行い、その品質を保証しています
商品の詳細はぜひ「ひぐらし古具店」のサイトにてご覧くださいませ。
このチェアの歴史や魅力についても、また追って深掘りしていきたいと思います。
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